川南の魅力

この街には最高の肉と魚がある。食べたいのはどっち?Meat or Fish?

宮崎県内屈指の港町であり、畜産の町でもある川南。
この街には最高の肉と魚がある。

食べたいのはどっち?Meat or Fish?

肉派

畜産王国とも称される川南。肉用牛、乳用牛、豚、採卵鶏にブロイラー。
この町で育てられる家畜の数は半端じゃない。なにせ、町の農業総生産額の6割が畜産なのだから。

川南での畜産の歴史は古く、藩政時代からすでに盛んに行われていたという。
以降、脈々と受け継がれてきた伝統によって、今日の畜産王国としての地位が築かれてきたのだ。

ただ、ここはフロンティアスピリットの町。伝統を守り続けているだけではない。
もっとおいしい肉を求めて挑戦を続ける農家も少なくないのだ。
ここでは、そんな農家さんたちが生産する、川南ご当地ブランド肉の一部を紹介。

肉好きなら、迷わず食しておきたい。

●日本古来の味を受け継ぐ いぶさな牛

1830年頃に誕生して以来、外来種との交配がない日本古来の純血和牛「竹の谷蔓牛」。
絶滅の危機に瀕するその希少な血を、但馬系黒毛和牛と掛け合わせて誕生した。

噛めば噛むほどにうま味があふれ、とろけるような霜降りばかりがもてはやされる昨今、肉本来の風味を満喫できる貴重な牛なのだ。

●肉の風味は飼料で決まる あじ豚

一般的な豚の飼料には、トウモロコシが80%以上含まれているが、「トウモロコシには油分が多く、味がくどくなる」と、トウモロコシと肉の風味に影響を及ぼす動物性タンパク質ゼロの飼料を開発。

脂の味にまでとことんこだわって肥育されたその名も「あじ豚」。
やわらかでジューシーな肉質と、さっぱりとした風味をご賞味あれ。

●宮崎を代表する地鶏 みやざき地頭鶏

霧島連山一帯で古くから飼われていた在来種「地頭鶏」がルーツ。
あまりのおいしさから地頭職に献上されていたことが名前の由来という。

「愛情を注ぐことが、おいしい鶏への近道」と、日向灘と尾鈴山を望む丘で、ストレスを与えることなく育てられている。
弾むような歯ごたえがありながら柔らかく、噛みしめるほどにうま味が広がる。

魚派

川南漁港の漁は、一本釣り、はえ縄など、網を使わない漁法が主流だ。
大切な海洋資源を枯渇させないためなのだが、網によって魚が傷付けられることがないため、水揚げ後も鮮度が保たれる。
だから、川南の魚はおいしいのだ。

網を使った漁に比べると、どうしても獲れる量が少なくなるので価格は高めだが、その価値は十分にある。

また、川南漁港に上がる魚は、実に種類が豊富だ。
タイ、フグ、ヒラメなどの高級魚から、アジやカツオ、ハマチなど身近な魚まで、実に100 種を超える魚が水揚げされるという。

漁港内にある直売所には、聞いたことのないような名の魚も並んでおり、いまだ味わったことのないおいしい魚に出会えるかも!?

●ビンチョウマグロ
川南漁港の水揚げの8割を占め、町の魚として認定されている。

●アカムツ
ノドグロとも呼ばれる高級魚で味は抜群! 刺身や煮付けがおすすめ。

●甘鯛
やわらかな身と上品な甘さが特徴。煮ても、焼いても、蒸しても、何でもおいしい!

●サワラ
身はやわらかく、さっぱりとした味わい。定番は西京焼きだが、蒸し物やフライにしても美味。

●シイラ
新鮮なものは刺身が絶品! 塩焼きや味噌漬けもおすすめだ。

●金ふぐ
宮崎県水産物ブランド品に認定されている。プリプリとした食感で、から揚げや鍋がおすすめ。

●クイチ
正式名はニベ。宮崎ではクイチと呼ばれている。弾力がある白身で、塩焼きがおいしい。