川南町で夫婦二人 理想としていた暮らしを実現
宮崎出身の佐師輝洋さん・香恋さん夫婦。2021年に東京からUターンし、
今は第4期の農業研修生としてピーマンづくりを勉強中です。
IT企業からピーマン農家へ。
農業経験がなくても、周りと助け合って楽しく学んでいます。
宮崎に戻り、夫婦二人でできる仕事がしたい
宮崎市出身の佐師夫妻は、東京で勤務していた頃は朝早くから夜遅くまでお互い忙しい日々を過ごし、顔を合わせるのは夕食時の1時間ほどしかなかったといいます。仕事柄、転勤があったため、家や子どもなどの将来設計ができないと悩んでいた二人は、以前から抱いていた「いつか宮崎に帰りたい」という気持ちもあり、宮崎に戻ることを決意します。
「これまではお互い時間が合わず、夫婦で何かをするということがなかったので、二人で一緒にできる仕事をしたくて」と輝洋さん。二人ともものづくりや自営に憧れていたこともあり、その二つを実現できる農業を始めることを決めました。
決め手は充実した支援と親切なサポート
「夫婦で農業研修ができる市町村を探して窓口で相談したり、東京で就農フェア説明会に参加したりしたのですが、どこも育てる作物や募集の条件が厳しくて苦戦しました」と香恋さん。条件が合う就農先が見つからず落ちこんでいた末にたどり着いたのが川南合衆国のHPでした。そこで見た、研修制度の丁寧かつ親切なサポートや支援の充実さが川南町を選んだ決め手だったと二人は声を合わせます。
不安なく研修に集中できる
2021年7月から始まった研修は、土づくりや定植、機械の操作など農業の基礎について実践を踏まえながらピーマンづくりを学んでいきます。
現在はトレーニングハウスでピーマンを栽培しており、農業の経験がなく不安もあった二人ですが、部会や先進農家の丁寧な指導のおかげで安心して研修を受けられているといいます。
「本来であれば、就農に必要な手続きや独立後のハウスの土地探しなど、自分たちでやらなければいけない事を町役場の方が支援してくださるので、集中して研修に取り組むことができています」と輝洋さんは話します。
トレーニングハウスで楽しそうに収穫する佐師夫妻
今後の就農に胸を膨らませる
「他の研修生も私たちと同様、夫婦で年齢も近いので、農業の相談や意見交換だけでなく世間話やプライベートな悩み相談もしたりしています。仕事仲間というより友だちのような感覚で、毎日楽しく研修をやっています」と笑顔の二人。
農業には正解がなく、同じ作物でも日々試行錯誤しながら、自分たちのやり方を探求するのだそうですが、4期生みんなで助け合いながら自分たちの農業スタイルを見つけていくのが楽しみだと、輝洋さんは話します。
「移住してまだ1年もたっていないけど、私たち二人ともすでに川南町で一生暮らしていけるなっていうイメージができているんです。営農が始まったら、憧れだった家や子どものことなどの将来設計も立てていきたいですね」と話す二人。川南町での農家暮らしに、希望で胸を膨らませています。