研修が終わったらすぐに就農できるのが魅力
左から箕浦 栞里さん、箕浦 和広さん、木村 創さん、落合 洋平さん
農業研修生として川南町特産「さららピーマン」の生産を勉強中の4人。就農場所としてなぜ川南町を選んだのか。その理由を聞きました。
落合 洋平(東京)44歳 2期生
木村 創(神奈川)30歳 2期生
箕浦 和広(兵庫)27歳 3期生
箕浦 栞里(京都)30歳 3期生
みなさん県外から川南に来られたわけですが、なぜ農業を、そしてこのまちを選ばれたのですか?
落合
東日本大震災があった2011年に一度宮崎に移住していて、その時に1年間農業に携わったことがありました。その後、東京に戻ったのですが、もう一度農業をやりたいと思って宮崎にやって来ました。他の市町村を見てまわった上で川南に決めたのですが、とにかく役場の方たちの対応が良かったんですよ。
木村
前職が知的障がい者施設の職員だったのですが、障がい者の方が畑で作業するのを支援するうちに自分がやる方に興味を持つようになって(笑) それで、本格的に農業をやってみたいと参加した就農フェアで川南町のことを知りました。他にも候補地があったのですが、川南は受入体制が整っているし、手厚い支援制度もある。先を見据えたらここだなと思いました。
箕浦(和)
僕たちは、二人一緒にワーキングホリデーで訪れたオーストラリアで、農業をしたり、サーフィンをしたりという、海がそばにある毎日を送っていたんです。日本に帰ってきて、同じような環境で農業をしたいと場所を考えていたら、サーフィン仲間から「絶対に宮崎がいいよ」と言われたんです。
箕浦(栞)
それで川南の役場に相談に行ったら、その日に研修施設や家、おいしいお店などいろいろと案内してくれて。そんなまち、ほかにはありませんよ。宮崎には3カ月前に初めて来たばかりなんですけど、あっという間に移住まで事が運びました。それくらい、川南は第一印象が良かった。
箕浦さんは、夫婦二人で研修を受けられているんですね。
箕浦(栞)
日本に帰ってきて何をしようかと考えたときに、とにかくワークライフバランスを大事にしたかった。もともと保育士だったのでそっちの道も考えたんですが、「農業は一人でやるよりも、夫婦でやった方が力を合わせてできるよ」と助言をいただいて、じゃあ私もやろうと決めました。
研修施設のトレーニングセンター前で談笑する研修生のみなさん。同じ目標を持つ仲間同士、話にも花が咲きます。
支援制度や受入体制についての話が出ましたが、具体的にどんなところが良かったのですか?
箕浦(和)
他のまちで就農の相談に行ったときのことなんですけど、いきなり「何の作物をつくるのか決めて」と迫られて。おまけに、「農地があるかどうかは運次第」って言うんです。やっぱり農業を始めるのは難しいなとがっかりしました。
それでもやっぱり農業をやりたいと思って、とある農家さんを訪ねたら川南町を紹介してもらったんです。早速役場で話を聞いてみたら、なんと、研修終了後の農地が確保されているんですよ。しかも、ハウスを建てようと思ったら、家と同じくらいの金額がかかるのですが、それもリースしてくれるっていうじゃないですか。ここだ!と思って、すぐに食いつきました。
箕浦(栞)
できれば有機栽培をしたいと考えていたんですけど、「さららピーマン」は減農薬・減化学肥料の「特別栽培」で生産されていて、その点も決め手の一つでした。販売先も決まっているし、農業のことを何も知らない私たちにとって、すごくとっつきやすかった。生活面でも家賃補助などかなり手厚いですしね。
落合さんと木村さんは研修が始まって2年目に入るわけですが、このまちの印象はいかがですか?
落合
思ったよりお店も多いし、海も近い。便利だし環境もいいしで言うことなし。贅沢な毎日ですよ。
木村
本当にいいまちですよ。海もあるし、山もあるし。スナックもちゃんとある(笑) いい生活をさせてもらっています。
4人は研修だけでなく、サーフィンも一緒に楽しまれているそうですね。
箕浦(栞)
川南の海は最高ですよ。何といっても宮崎の海の中でも圧倒的に人が少ない。
落合
だから波の取り合いがない。思うままに楽しめるんです。
箕浦(栞)
すぐに海まで来れるので、お昼に海をチェックしに来て、「研修が終わったら行こう!」って、結構な頻度でサーフィンしてますよ。
最後に、今後楽しみにされていることを教えてください。
落合
ピーマンがオフシーズンとなる夏に1カ月くらい休みがとれるので、毎年、子どもと一緒に海外旅行に行きたいですね。
木村
まずはしっかりと自立すること。それと、良くしてくださっている方がたくさんいるこのまちに、しっかりと根付いて生活していきたいと思っています。
箕浦(栞)
まだ研修中なのでそこまでのイメージはできていませんが、二人で頑張ってある程度生活が安定したら、旅行をしたり友だちを呼んだりして自由に楽しくできればいいですね。
箕浦(和)
そもそも、ワークライフバランスを大事にしたいという思いがあって農業という仕事を選んだので、自由な時間も仕事も二人で楽しめる、そんな日を目指して研修を頑張っていきます。