地域おこし協力隊

川南獲れの竹でメンマをつくる

以前から、川南町内で自然に育つ竹でメンマが作れるという話を公民館の館長から聞いていましたが、今回、今年初めて公民館のメンマづくりイベントに参加させていただきました。
町内を車で走っているといたるところで竹が無造作に生えているのは見かけますが、竹の種類や食べられるものなのかどうかは全くわかりません。地元の方に話を聞くと、今回収穫する竹は「孟宗竹」で、今の時期に旬を迎える竹なのだそう。来月には「大名竹」等違う種類の食べられる竹の収穫時期になると教えてくれました。

今回の収穫場所である孟宗竹の竹林

メンマづくりの材料となる竹があるのは、勝手に山の奥地かと思っていましたが、収穫場所は以外にも町の中心部から車で10分程度の場所でした。
よく通る道から少し外れた場所を進むと、突然その竹林は現れました。

一足先に到着し竹を収穫していたソクちゃん

こんなきれいな場所があったんだーと感心していると、先に到着して作業していた協力隊のソクちゃんがとても大きな「タケノコ?!」と思われるものを収穫中でした。
思っていたよりもはるかに大きいサイズ。こんなに成長した竹が食べられるの?とびっくりしましたが、中身を取り出してみると、サイズが大きい柔らかそうなタケノコのような身が現れました。

興味津々で作業する塚井隊員

一緒に参加した協力隊は、地元住民の方が慣れた手つきで収穫した竹を柔らかい部分だけ取り出す作業を手伝いました。
竹は包丁で切れるくらい柔らかく、見学していると竹の収穫も包丁で作業されていました。

こんなに大きいタケノコを収穫しています(これでも小さいほうです)

柔らかい部分を取り出した後は、細かく切り分け、節を丁寧に取り除いて下準備します。
この作業も地元の方々はとても慣れた様子で手早く切り分けていました。また、固そうな部分も取り除いて整えていました。

50ℓはあろう大きな鍋2台稼働で茹でていきます

30分から1時間かけて茹でます

竹は茹で上がったら冷まし、塩漬けにして容器に詰めていきます。
あとは1カ月ほど付け込めばメンマの完成となります。ほぼ見ているだけだったので簡単そうに思えましたが、かなりの量を収穫していたのでとても大変な作業です。
それでも皆さん、旬を味わうために一生懸命作業をされていました。

移住前の大阪では、スーパー等で売っているものを買ってくるだけになりがちだったのでその季節ごとの旬を味わう習慣がありませんでした。
地方では旬のものを食べて季節を感じながら生活するのが自然なようですが、それも田舎暮らしの魅力の一つですね。
これからは少しづつ季節のものを意識しながら生活していきたいなと思いました。

次は5月に梅の収穫が企画されているようなので、その会にも参加してまた新しい季節を感じてきまーす。


地域おこし協力隊 笹川史哉