地域おこし協力隊

川南町のゲストハウス「HOSTEL LEASH」営業を開始しました!

川南町地域おこし協力隊の笹川史哉です!

このブログでも進捗等お伝えしてきたゲストハウスですが、昨年末にようやく宿泊の営業許可がとれ営業を開始いたしました!!

様々なトラブルが発生し計画時のオープン予定日から遅れること約2ヶ月半、やっと「飲食店」と「宿泊業」両方の営業許可が揃い飲食店併設の宿泊施設としての営業が出来る状態になりました。

物件と出会ってからは約2年近い時間が経ちましたが、ここまでの経緯など振り返ってご紹介したいと思います。

①物件との出会い

今の物件は、ゲストハウスをやりたいと思い町内の希望するエリアで探し始めてから4件目くらいに候補として紹介していただきました。
そもそも自分たちが探していた町の中心部には、イメージしているゲストハウスをやることができそうな物件が少なく、その中でさらに所有者の方と連絡が取れて賃貸もしくは購入させていただける状態の物件となると、実際に探すことはとても大変でした。
実は今の物件を購入する前に、気になっていた空き家が売りに出される情報をいただきかなり迷っていたのですが、古い建物のため増築前後の登記に問題があることがわかり購入を断念するという出来事もありました。

そんな時に出会ったのが今の物件でした。
購入を断念した物件と同様に町の中心部にあり、想定よりもかなり大型の物件ではありましたが、条件としては自分たちのイメージにぴったりで内覧させていただいてすぐにこの物件をゲストハウスにしようと夫婦で同意し計画がスタートしました。

②改装費用と事業計画

物件内部は状態が良い部屋もあれば雨漏りで天井が抜けてしまっている部屋など状態は様々でした。ただし、見積もりのために雨漏りの状況を確認してもらうと、元々の屋根の仕様の問題で一部の補修ではなく全体を修繕する必要があるということがわかりました。

想定よりも大きい建物であったことや屋根全体の修繕が必要となり、見積りをとってみると大きい金額の借り入れをしなければ実現できない計画であることがわかりました。
改装費用に加え、飲食・宿泊施設に必要な設備など必要なお金を調べて事業計画書の作成に取りかかりました。もちろん初めてのことなので時間がかかるし何度も計画の見直しや修正を加えてブラッシュアップしていきました。
しかし、ある程度完成したところで行き詰まり「よろず支援拠点」へ相談へ行きました。

③融資の相談〜融資決定

よろず支援拠点へ初めて相談に行ったのが2023年12月で、金融機関への相談は翌年の1月中旬頃でした。
融資をお願いする金額が大きいことから2社からの協調融資という形になったこともあり、融資の決定は約2ヶ月後の3月中旬となりました。

融資が決定するとすぐに物件の購入と、工事の手配などに追われました。
2024年10月にオープンというスケジュールを立てていたため、工事完了後に施設内の備品や営業準備を行うことを逆算するとすぐに工事に取り掛かる必要がありました。なぜ急ぐかというと、妻の協力隊任期が2024年9月末で終わるので妻が継続して仕事ができるようにと計画していました。

④工事について

工事はまず屋根から始まりました。屋根は折半屋根部分は問題なかったのですが、外周の立ち上がり部分の上部や側面の板が劣化し台風などで飛ばされてしまっていました。
屋根の工事が終わると建物内部の工事が始まりました。建物に関しては今までの利用とは用途が異なるため、部屋の間取りの変更なども行うため大規模な工事となりました。工事開始はある程度予定どおりに始まりましたが、工事完了は1ヶ月以上の遅れとなりました。

営業許可申請

今回私たちの事業では「飲食店営業許可」と「旅館業営業許可」の2つの営業許可を取る必要がありました。

そのうち飲食の方は申請から検査まで問題なく進み営業許可が取れました。しかし、もう一方の宿泊の営業許可に関してはトラブルが発生します。
工事が完了しすぐに申請書類を提出しに行きましたが、消防関連の書類が不足していると言われ、確認すると申請に必要な書類を消防に発行してもらうには追加で消防の設備工事が必要と判明しました。
工事自体がすでに遅れていることに加え、追加の工事にはもちろん別途費用と時間がかかってしまいます。

ただ許可を取るためにはやるしかないので考えている暇はありませんでした。すぐに追加の工事手配や保健所や消防に事情を説明し、工事完了後再度申請するので申請後の処理がスムーズに進むように必要な書類や手続きについて確認しました。

そして追加の工事がようやく終わり、オープン予定日から遅れること約1ヶ月半後の2024年12月6日に旅館業営業許可申請書を提出しました。

営業開始

2025年12月27日についに旅館業営業許可がとれました。

当初の事業計画では2024年10月に宿泊営業のみ開始し、2025年3月に飲食営業を開始するという流れだったので数ヶ月遅れとなってしまいましたがなんとか3月には予定通りの形で着地できそうです。

最後の事業について

私自身の協力隊の任期も2月末となり残すところあと1ヶ月と少しになりましたが、宿泊の営業許可が取れたので以前から準備していたこちらの事業を最後に実施します。
HOSTEL LEASHに宿泊いただきながら川南町を体験していただく企画です。
私の協力隊退任の時期との兼ね合いで対象となる期間が少なくなってしまいましたが、サーフィンをきっかけに移住を検討されている方はぜひご検討ください。


最後に、
協力隊としての任期満了後も引き続き、「ひとと地域の接点となる」ゲストハウスの開業という形で川南町への移住に関わる仕事を継続していきますので引き続きよろしくお願いいたします。