地域おこし協力隊

役場職員向けにやさしい日本語講座を開催しました

こんにちは!地域おこし協力隊の笹川晃代です。今回は私が講師をさせていただいた「やさしい日本語講座」について紹介したいと思います。私のミッションである多文化共生の推進の取り組みの一つとして、令和4年度から開催しています。川南町には現在約300人近くの外国人の方が暮らしています。300人って多いの?と思われる方もいると思いますが、少子高齢化・人口減少が進んでいる地域ですから人口比率でみるとかなり多いんです。町としても、国籍関係なく安心・快適に暮らすことができるまちづくりを推進したいと考えています。そこで上がってくる問題の一つが言語の壁です。日本語を少し勉強していたとしても、役場での手続きや役場から届く文章を読むのは非常に難しいと思います。外国人の方にもわかる情報発信やスムーズな対面での対応には工夫が必要です。この言語の壁を乗り越えるために活用できるツールを紹介するとともに、多文化共生について考えてもらうきっかけにしたいという想いからこの講座を開催しています。

講座では「やさしい日本語って何?」という話から始まり、実際にやさしい日本語に言い換える練習をします。例えば、「こちらの書類に氏名をご記入ください」これをやさしい日本語にすると「ここに 名前を 書いてください」のような感じです。正解はありませんが、話している相手が理解できることばに日本語を調整していきます。また、今回はやさしい日本語を使うことだけではなく、外国人との対話で使える便利なツールも紹介しました。例えば、翻訳機やコミュニケーションボード、多言語指差しボード、国が作成している多言語化された生活ガイドブックなどです。みなさん、「こんなのがあったんだ!」とびっくりされていました。実はすでに外国人対応で使える便利なツールがたくさんあります。しかもネット上に。私よりも実際に現場で対応される方にぜひ知っていただきたかったのです。

そして研修の初めに挙げてもらった「外国人対応において大変だと感じたことや困ったこと」に対する解決策を考えるグループワークをしました。受講後の感想には
・資料のご紹介ありがとうございます。早速業務に活用します。
・お知らせなどは、外国の方に周知する考えすらなかったです。たくさんの視点を持つ必要性を感じました。
・確かに行政が出す文書等は難しい言葉がたくさんあります。今日学んだ『やさしい日本語』で対応できるよう窓口等でも準備していきたいと思います。
・今まで外国人対応で相談する窓口等が分からなかったが、いろんなツールや窓口を教えていただいてありがたかった。
などなどうれしいコメントをいただきました。少しでも多文化共生について考えてもらえるきっかけになっていたらうれしいです。

いかがでしたでしょうか。今回は普段の日本語レッスンや交流会とは一味違う活動をご紹介しました。私は以前、大阪の日本語学校で日本語教師をしていました。そのスキルと経験を活かして協力隊活動をさせていただいているのですが、一日本語教師だった頃は役場の職員向けに、日本人向けに講座をするなんて想像もできませんでした。こちらに移住して、協力隊として活動させていただくことで、いろいろな視点から日本語や外国について考え、活動できるようになりました。自分の仕事の幅がほんとうに広くなったと感じています。もし地域おこし協力隊に興味を持っている方がこの記事を読んでいらっしゃったら、伝えたいです。これが私が思う協力隊の魅力です!ぜひ自分のスキルや経験を活かした地域活動を考えてみてください♪(ちなみに私のスキルや経験はかなり薄っぺらいものですのでご安心ください笑)

以上、笹川晃代でした!